睡眠障害の体験談① 不規則型睡眠覚醒症状
不眠症にもさまざまな要因と症状があります。
不規則型睡眠覚醒症状の体験談を語ってくれたのはEさん(40代・女性)です。
●不規則型睡眠覚醒症状
私は、長時間睡眠を取っても、翌朝目覚めると体がだるく、頭がはっきりせず、疲労感が残ったようなすっきりしない感じが2~3年続いたことがあります。
その間寝ても寝ても、日中頭がぼーっとし、眠く、仕事においては集中力が持続しないため、決して効率よく仕事ができていたとは言えない状況でした。
また集中力が続かないばかりでなく、何かを提案したり、自分の意見を発表したりする意欲や思考までもがまるでなくなったように無気力な状態になってしまい、とても悩んでいました。
本来まじめで負けず嫌い、そして何事にも一生懸命に取り組む私ですが、会社の上司や先輩からは決してそのようには思われず、やる気のない部下・後輩だと思われていたと思います。
始めは睡眠が少し浅いだけで、時間的には十分足りているので大丈夫だと自分に言い聞かせ、特に真剣には考えていませんでしたが・・・
症状はますます悪化し、毎日出社することも億劫に感じるほど、今振り返るとストレスになっていたと思います。
最終的には家族に相談し、睡眠障害専門外来にかかり検査した結果、不規則型睡眠覚醒症状だと診断されました。
不規則型睡眠覚醒とは寝ている時間と目覚めている時間がバラバラであるために、体内時計が混乱し、長時間寝ていたとしても、日中の集中力や意欲が低下し、体がだるく疲れやすくなるのが特徴だそうです。
きちんとカウンセリングを受ける前には、自分の症状の原因がまったく分からなかったため、精神的からくる鬱症状なのかととても不安になりましたが、いったん原因が分かれば、あとは生活習慣を見直し、気持ちを明るく持って、以前のように前向きに仕事できるようになりました。
Eさん(40代・女性)
まずは自分の症状を自分では決めつけず、周りにも相談し、根本的な原因を探し出す努力をすることが不眠症を解決する上で一番大切なことであり、早道でもあると思います。